2025年9月– date –
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自分を犠牲にしない在宅介護
年老いた親御様を在宅で介護する責任を担う方、主に子の方からの相談をよく受けます。相談を受けるからには、そこに問題や、課題が存在するわけですが、実はその問題や課題の根底にあるものは、ほとんど共通しています。もちろん、私のこれまでの在宅介護経験でも共通しています。なんだと思いますか?その答えは、実はシンプルで、親と子の人間関係です。この関係性を善くできれば、実は在宅介護は、とても楽しくなります。その逆はとても苦しいのです。 -
親御様がお世話になる施設は命と人権を大切にしてくれそうですか?
公の介護サービスを初めて受けるようになって、しばらくすると施設との付き合い方というのがわかってきます。最初は良く判りません。よくわからないままに親御様を預かってもらうので、感謝と申し訳ないという気持ちが募ります。親自身も、認知症が進行してしまえば、短期記憶はまったく衰え、発語もままならくなりますから施設での出来事は覚えておけなくなりますし、覚えていても発語ができなかったり、発語ができたとしても、今度は周囲がその言葉を信用しません。もし親御様に何かあれば、「認知症だから」。この一言で、すべて片づけられるのが世の中だとしたら、みなさんはどう思われますか? -
施設へのクレームは難しい
月に一度、ケアマネさんが自宅に訪問してくれて、私の母、そしてキーパーソンである私の3人で、近況を共有します。特養のショート・ステイ(1泊)から戻ってきてから、ケアマネさんの自宅訪問まで、そう時間は空かなかったように覚えています。なので、母も記憶が鮮明です。認知症なのに記憶が鮮明?不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。正確には、強く動かされた感情はそう簡単に消えないのです。だから、認知症でも覚えています。
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