-
介護と仕事を相互に活かす
なぜ介護休業は取得しにくいのか?
40代~60代のサラリーマンで、年老いた親の介護に直面して、初めていろいろと調べるのが介護の世界ではないでしょうか?親も元気、自分も元気なうちは、介護の世界は他人事だったはずです。そして、年老いた親御様の病状、例えば認知症を取り上げてみても、初めて直面するその症状に驚くはずです。そのような精神状態で、親御様の介護の見通しと、自分のキャリアの両立など、考えられるはずはないですね。なので、介護休業すら上手に取得できません。 -
介護と仕事を相互に活かす
従業員の介護休業取得は企業にとって企業価値向上の投資です
日本は、多くの中小零細企業が産業を支えている素晴らしい国です。なので、独創性が花開き、信用がそこに蓄積され、文化が発展します。しかし、従業員の親御様に介護が必要となると、従業員は介護に注力せざるを得ず、企業体力が削がれます。この課題に対する対処方法は無いように思われます。しかし、実は違います。非常にやりがいのあるチャレンジがそこにあります。お伝えしましょう。 -
介護と仕事を相互に活かす
親の介護と仕事の両立について
これから先、高齢化社会が進み、それが問題だと報じられます。しかし、ニュース番組をご覧になってみてどうですか?インタビューに普通に答えているお元気な90代の方々が多くなっているように見受けませんか?本当に介護サービスを必要としている人には、これまでのスタイルでの介護サービスは必須です。しかし、これからの時代、70代、80代でもバリバリ現役の国会議員さんがわんさかと多くなります。つまり、老後の引退という概念がなくなる時代のあるべき介護サービスとは?今までのようなスタイルが本当に必要?という変化が訪れるのではないか、というのが私の見解です。 -
介護と仕事を相互に活かす
介護サービスは頼りすぎれば破滅を導くアウトソーシング
ハッキリと申し上げます。もし、あなたが責任をもってやるべき仕事があって、しかしどうしても専門性を持った他の誰かの手を借りなければいけない状況に陥ったとします。しかし、やるべきその仕事に対してあなたが手を抜いていたのが判明したら、専門性を持った他の誰は快く手を貸してくれると思いますか?その答えは、絶対にノーです。しかし、在宅介護の現実ではそれが横行しています。 -
在宅介護の回顧録
人間関係構築力の無い人に介護職は絶対無理。ですが・・
良い介護サービスを受けるためには、良い介護サービスを提供する「人」との関係が問われるのは当然です。絶対的に当然なのですが、ほとんどの人が重要視しないのが不思議でなりません。ご高齢の親御様、介護の責任を担う子の立場であれ、ケアマネの紹介した施設、そして施設長と面会して、見学して、施設を決めてますよね?身体介助がありますが、本当にその決断は大丈夫ですか? -
在宅介護の回顧録
良い介護サービスを受けるには?
先日も、高齢者介護施設の入居者が、退職した職員に殺害される事件が起こりました。亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりですが、なぜ、このような痛ましい事件が起こるのか?また、自分の親御様を預けている施設では、このような事件は生じないと言い切れそうですか?そのような悲しみをさけるために、実母の在宅介護で実践してきた取組を紹介しましょう。 -
介護と仕事を相互に活かす
ワークライフバランスと在宅介護
当ウエブサイトをご訪問してくださる方のなかには、在宅介護と仕事の両立に悩む人も少なくないのではないでしょうか。私も、つい昨日のように思い出しますが、今から12年以上も前、実母の在宅介護が始まった当初、経営している会社の社名を変更するなど、経営方針を変えました。だからといって、仕事を犠牲にしたとは思っていません。会社としてもターニングポイントだったに過ぎません。そもそも、ワークライフバランスは、家庭では、その営みへに責任と、社会では職務への責任、それぞれを高次元で成り立たせる取り組みです。仕事で手を抜いて、家庭でのんびりする行為ではありません。 -
在宅介護の回顧録
自分を犠牲にしない在宅介護
年老いた親御様を在宅で介護する責任を担う方、主に子の方からの相談をよく受けます。相談を受けるからには、そこに問題や、課題が存在するわけですが、実はその問題や課題の根底にあるものは、ほとんど共通しています。もちろん、私のこれまでの在宅介護経験でも共通しています。なんだと思いますか?その答えは、実はシンプルで、親と子の人間関係です。この関係性を善くできれば、実は在宅介護は、とても楽しくなります。その逆はとても苦しいのです。 -
在宅介護の回顧録
親御様がお世話になる施設は命と人権を大切にしてくれそうですか?
公の介護サービスを初めて受けるようになって、しばらくすると施設との付き合い方というのがわかってきます。最初は良く判りません。よくわからないままに親御様を預かってもらうので、感謝と申し訳ないという気持ちが募ります。親自身も、認知症が進行してしまえば、短期記憶はまったく衰え、発語もままならくなりますから施設での出来事は覚えておけなくなりますし、覚えていても発語ができなかったり、発語ができたとしても、今度は周囲がその言葉を信用しません。もし親御様に何かあれば、「認知症だから」。この一言で、すべて片づけられるのが世の中だとしたら、みなさんはどう思われますか? -
在宅介護の回顧録
施設へのクレームは難しい
月に一度、ケアマネさんが自宅に訪問してくれて、私の母、そしてキーパーソンである私の3人で、近況を共有します。特養のショート・ステイ(1泊)から戻ってきてから、ケアマネさんの自宅訪問まで、そう時間は空かなかったように覚えています。なので、母も記憶が鮮明です。認知症なのに記憶が鮮明?不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。正確には、強く動かされた感情はそう簡単に消えないのです。だから、認知症でも覚えています。 -
在宅介護の回顧録
施設のニオイ(後編)
特養のショート・ステイに1泊をお願いしたまでは良かったのですが、実際に母を連れて施設に伺ってみると・・・。もし、初めてこの記事にご訪問くださった方は、『施設のニオイ(前編)』から目を通してくださるのをお勧めします。それでは、続きを始めていきましょう。 -
在宅介護の回顧録
施設のニオイ(前編)
年齢を重ねると自分の身体さえどうにもならなくなっていきます。街中で歩行の遅いお年寄りを見て、怪訝そうに追い抜いていく人も多くいらっしゃいますね。どうしても急がなくてはいけない事態であれば、いつもは優しく接することのできる人でも、ついイラっとするというのはあるでしょう。社会はそのようなものです。でも、長寿の方が死が間近に迫る立場であっても、尊厳は守られないといけません。では、皆様にお尋ねします。いま世の中にある介護サービスで、尊厳は守られていると思いますか? -
在宅介護の回顧録
初めてのショート・ステイ
在宅介護をやっていると、どうしても一日、もしくは二日といった日数を空けなくてはいけない状況を迎えます。例えば、離れた場所での冠婚葬祭がその典型ではないでしょうか。親族であれば、母を連れていきますが、私の親しい友人となれば、それは難しいでしょう。その時に助かるのが、ショートステイ・サービスです。 -
在宅介護の回顧録
認知症でも留守番は頼めるのか?
結論から申し上げると、難しい。私の在宅介護では無理でした。在宅介護のある暮らしが軌道に乗るまでには、さまざまな失敗を乗越えます。その一つに、どこまで母に一人で留守番をお願いできるのか、という課題が生じました。例えば、大雪が降り、帰宅困難となって家内を夜に迎えにいかなくてはいけない状況がありました。時間にしておよそ30分程度ですが、この程度の時間であれば問題なく留守番はお願いできました。しかし、半日、一日と留守番をお願いすると、さまざまなアクシデントが伴います。 -
在宅介護の回顧録
選挙と在宅介護
2025年7月の参議院議員選挙が終わりました。投票率が高くないと民意が反映された結果とは言い難いのは、私が言うまでもないことです。一方で、長寿の方々の投票行動は、総務省の年代別投票率をみると70代以上で括られてしまっています。年齢を重ねるほど、投票行動も大変になるのが現実ですが、在宅介護ではキチンと支援していく必要があります。なぜなら、投票権を勝ち取った歴史を検証すれば、支援は当然との思いに至ります。
