認知症を斬る―トイレ介助の認識の境界―
健常者から見れば、実の親御様であっても、初めのうちは認知症症状の行動は理解できません。しかし、どこまでが判っていて、どこからが判らなくなるのか。その境界を見定めて、気づいてさしあげることで認知症への理解が始まります。不穏や、理解できない行動をとるのはなぜか?もしかすると、親御様が何がしかの答えや解決策を探してのことかな?、とアプローチを深めていくと自立の支援と手助けの両立が可能になります。この延長に認知症症状を表面化させず、一緒に楽しく暮らせる答えがある、というのが私の経験です。