心を通わせる– tag –
-
在宅介護の回顧録
認知症を斬るー信頼関係の構築がまず最初ー
年老いた親御様の在宅介護で認知症を患っているならば決して蔑ろにしてはいけないのが親子の信頼関係です。親子だからといって信頼関係が成立っているとは限りません。もし、あなたが親の立場であるとき、子の前でパンツをおろせますか?介護する子の立場であるとき、親が当たり前にパンツをおろして介護させてくれますか?このようなことは言うまでもなく当たり前です、と胸を張って言えるような関係構築ができていなければ、意義のある在宅介護は始まらないのです。 -
在宅介護の回顧録
認知症を斬るー心は認知症に罹患しないー
例えば、認知症を患い、トイレが上手くできない親御様に接すると、介護する子の立場としては怒りませんか?でも、一方で、認知症を患った人に怒ってはいけない、というのを耳にされるでしょう。これでは、在宅介護は困難な坂道を転げ落ちるかのような作業が、ずっと続くかのような未来に落ち込むはずです。また、ここに明確な解決策を出せる人は、そう多くはありません。なぜなら、認知症は肉体(脳も肉体の一部です)に生じる病であって、心に生じるわけではない、この意味が判らないのです。 -
在宅介護の回顧録
介護を必要としないのが本当の介護
私は三度目となる岳母の介護で、どう病を遠ざけ、生活状況を良好に保つのかに注力をおきました。結果として、いわゆる世の中のインフラ的に提供されている介護サービスとしては、病院での入院生活を除き、岳母が亡くなる2週間程度のみ最小限の訪問医療、訪問看護の提供を受けるにとどまりました。合わせて、岳母には認知症を煩わせることもありませんでした。自らのこの取組を≪介護を必要としない介護≫として、3度にわたる在宅介護経験の集大成と位置づけています。
1