がんを治す心の力

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書籍紹介

書籍名:がんを治す心の力

著 者:アルボムッレ・スマナサーラ、小井戸 一光 

司 会:石飛 道子

出版社:サンガ

読ませてもらって

 心が物質を作る。

 そして、心は時間と場所をとらず、変化消滅し続ける現象でしかない。

 これが何を言っているのかを理解すると、昔から言われている≪ 病は気から ≫という平易なフレーズがまさにその通りというのが判ってしまいます。

 理解といってもテキストがあってそれを覚えたところで意味がありません。

 心を観察する。

 観察した結果、なるほど心はこのように変化しているのかと自分で発見すると判ってきます。

 この実践が、ヴィパッサナー・プラクティス。

 よく知られている言葉だとマインドフルネス、その源流です。

 日常生活で人と話をするとき、私達は相手の表情や、目もと、口もとをよく観察すると思いますが、それらは全て物質です。

 しかし、その人が嘘をついているといったようなやましい感情があると、すぐに目に表れますよね。

 そうなるのも当然で、心が目つき、顔つきを、その瞬間に心が作り上げます。

 しかし、常に顔つき、目つきといった物質だけしかフォーカスしていないのが日常なので、心が変化していくその瞬間、瞬間に身体を作っているとは思えないものです。

 なので、身体がいつの間にか勝手に病気を作っていると見がちです。

 しかし、病気を作るのもまた心です。

 嘘をつく顔つき、目つきを作るのと同様に、いつも怒りや、嫉妬の心に飲み込まれていてれば、身体が病気になっていきます。

 そんな病気を、外科的な手術や、薬といった物質で治そうとするアプローチが現代の医学なわけです。

 でも、病気を作ったのは、その人の心ですからね。

 物質的なアプローチだけで、病気を治そうとしても限界は見えています。

 ですから、病気を作りだした原因となった心を治す。

 これが、病を遠ざけていく基本アプローチになります。

 具体的には、清らかに、怒りや欲に飲み込まれないように、心を常に観察していて気づいていく。

 病の罹患を避けるといったことはあくまでも副作用あり、その程度のことが目的ではヴィパッサナー・プラクティスの成功はおぼつかないと学んでいますが、はじめてそれを学んでいくきっかけとして興味を深めていくには判りやすい内容でした。

 また、私が認知症を患った実母の介護では、心を重要視しました。

 当時は、この著書と出会っていませんでしたが、その後、読ませてもらってアプローチとして間違っていなかったと確認できた内容です。

 私の実母は、日常の会話では全く認知症を患っているとは思われないところまで復活したのも心の力の強さをしっかりと発揮できたからと確信しています。

 私にとって三度目となる岳母の介護では、この著書の内容も参考にしながら、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れていきました。

 実母の最初の介護では、≪ 認知症症状を表面化させない介護の実践 ≫でしたが、三度目となる岳母の介護では、≪ 介護を必要としない介護の実践 ≫を狙いました。

 その中心に据えたコンセプトは、認知症に罹患させない。その目標を入り口として、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れ、認知症を遠ざけていく生活を実践していきました。

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